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ポートレート×Z 7II|Tomosaki

Tomosaki

福井県出身のフォトグラファー。「青春や物語を感じるシーン」をテーマに撮影している。コロナ禍をきっかけに、地元福井の情景に目を向けるようになり、カメラを本格的に開始する。愛機であるZ 5と共に、今後も青春のきらめきを鮮やかに切り取り、物語を想像させるような写真を撮り続けていきたい。

生まれ育った福井の美しい日常風景をバックに、青春の1ページを彷彿とさせる瑞々しいポートレートを撮影しているTomosakiさん。コロナ禍となり、青春を謳歌できない若者の力になりたいと学生時代に撮影活動を開始。そのとき、最初に手にしたカメラはD5600だった。そして、今回のZ 7IIのモニター参加をきっかけにZ 5を購入し、メイン機をフルサイズミラーレスカメラへ。Tomosakiさんの心を掴んだZ 7IIの使用感と描写を伺った。

D5600を購入したのは約2年半前。そしてコロナ禍となってから本格的に作品制作をスタートさせました。ニコン好きな父に強く推薦されたこと、そして僕自身がシンプルに見た目に惹かれたためにニコンを手にしました。D5600を使っているときからフルサイズ機への憧れはあったものの、今回のモニターではまずZ 7を使わせていただき、携帯性に優れているのにここまで描写するのか、と感動しましたね。EVFも鳥肌ものでした。肉眼で見ているよりもキレイに感じ、撮れる写真がそのまま写し出されている感覚。ですから撮影時間は短くなりましたし、ボツ写真やミス写真が減りました。光学ファインダーのD5600では背面液晶モニターでライブビュー撮影をすることが多かったのに、Z 7では逆にEVFを覗いて撮るようになるという(笑)。このときの印象が忘れられず、モニターをしてすぐにZ 5を購入させていただきました。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7II + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/640秒 絞り値 f/5.6 焦点距離 24mm ISO 100

これは福井市でのモデル撮影中、偶然出会った猫。影を大きく入れたくて、NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの広角側を使っています。このとき、逆光なのにフレアが出ないことに感動しました。また、Z 7IIに搭載された動物AFを初めて使ってみたのですが、横を向いている猫も判定してくれて軽快に撮ることができ、猫は動きが素早いので撮影するのは大変というイメージが変わりましたね。そして逆光時にはAFは合わないと思っていたのですが、Z 7IIのAFは逆光を物ともせずに合わせてくれました。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7II + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
シャッタースピード 1/2500秒 絞り値 f/3.5 焦点距離 185mm ISO 160

足羽川という福井では有名な桜の名所です。Z 7IIで撮影をして感じたのは連写能力の高さ。桜吹雪を捉えるためにかなり連写しましたが、処理速度や書き込みが速く、連写後であってもすぐに連写を再開することができ、ストレスフリーでした。また、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sのボケ味には感動しました。僕は動きのある被写体を撮ることが多いですが、AF-Cを使えば被写体を捕捉し続けてくれますし精度も高いです。F2.8では被写界深度は浅いですが、怖さを感じずに使うことができましたね。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7II + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
シャッタースピード 1/500秒 絞り値 f/4  焦点距離 70mm ISO 100

社会人となり新生活をスタートさせた京都で撮った河川敷の写真です。1枚の中に色がたくさんありますが、ひとつひとつの色がきれいに出てくれて、現像が楽しかったです。高画素モデルだけあって、トーンカーブを変えても粗くなることは皆無でした。現像はモバイル版のLightroomアプリを使っています。SnapBridgeでスマホにRAWデータを転送しておけば、通勤途中などふとした時にレタッチできるのでとても便利です。ちなみに、金額面のほかに、データの扱いやすさもZ 5を購入した理由のひとつです。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7II + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
シャッタースピード 1/2000秒 絞り値 f/2.8 焦点距離 70mm ISO 100

被写体は歩いていますが、動いている被写体を捉えてくれるのでとても安心して撮影できます。この写真をはじめ、全ての写真で顔は写さないようにしています。それは意図的にやっていること。顔が写っていると、写っている人の写真になってしまいます。僕は見た人が自分自身を投影して青春というものを想起してくれると嬉しいと思っているので、写さないようにしているのです。自分の撮る写真が青春っぽいというのは後から気付いたこと。以来、本格的にリアルな高校生を撮らせていただくようになりました。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7II + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
シャッタースピード 1/6400秒 絞り値 f/3.2 焦点距離 70mm ISO 100

1枚目の写真の別バージョンで、寝転がって撮影しています。NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sを使っているのでかなり重かったですが、Z 7IIはグリップしやすく、ボディとレンズのバランスも優れているので耐えられました。寝転がらず液晶モニターをチルトさせればいいところですが、Z 7を貸していただいたときからEVFの虜になってしまったので、覗きたくて仕方なく(笑)。ニコンは現像時に美しくデータが持ち上がる印象ですが、この写真でも明るい背景、逆光で暗くなった人物と猫の両方がイメージ通りに表現できました。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7II + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
シャッタースピード 1/250秒 絞り値 f/4 焦点距離 200mm ISO 100

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの望遠端で撮影しています。手ブレ補正が強力なので、三脚いらずになったという印象です。曇りの日だったので、露出を明るめにして撮っています。撮影モードは絞り優先AEを使っていますが、露出補正などもすぐに変えられる優れたボタン配置で、撮り手のことをすごく考えて作られている印象を受けますね。Z 7IIは天面に表示パネルがあって設定状況がわかるので、その点がZ 5と比べて便利だと感じました。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/25秒 絞り値 f/5.6 焦点距離24mm ISO 5000

こちらはZ 7で撮った写真です。三脚が使えない場所だったので、ISO5000にして手持ち撮影をしています。編集時、高感度ノイズが少なくて驚きました。D5600では上限をISO1000くらいまでにしないとノイズでざらついてしまうので、ISOを上げて撮るという発想すら最初はなく。高感度が使えることで、一気に表現の幅が拡がりました。しかも歪みが皆無。Lightroomで水平垂直は修正していますが、歪みの補正はしていません。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 5 + NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
シャッタースピード 1/1600秒 絞り値 f/7.1 焦点距離 37mm ISO 100

ここからは購入したZ 5で撮っています。このように動きのある被写体は、被写体追従性能や連写性能に優れるZ 7IIのほうが正直に言うと撮りやすいです。でも、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRはキットレンズの域を超えていて、Z 5との組み合わせで何でも撮ることができるという感覚。サイズ感のバランスもいいです。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 5 + NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
シャッタースピード 1/400秒 絞り値 f/8 焦点距離 24mm ISO 100

この時は相当な逆光でしたがフレアも出ず、AFもばっちりと決まりました。たくさんの色が1枚の中にありますし、桜と菜の花のコントラストをどう表現するかレタッチで迷うだろうなと覚悟をしていましたが、思い描いた色がすぐに浮き出てきました。Zの描写性に助けられたなと感じた1枚です。

ポートレート×Z 7II|Tomosaki
Z 7 + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
シャッタースピード 1/2000秒 絞り値 f/5 焦点距離 200mm ISO 100

しかしお借りしたNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの描写をどうしても忘れることができず、なんとかして買おうと計画しています。これはまさにNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sを初めて使ったときの1枚で、思わず声が出てしまいました。ウッドリームフクイという福井県民には馴染みのある場所。前景の色鮮やかさやメルヘンチックな雲が美しく描写できてお気に入りです。

Z 5もZ 7も素晴らしいカメラですが、EVFのアイセンサーの誤作動防止、動物AFの性能の良さ、処理速度の高速化など、撮影をする上でのストレスを軽減してくれる進化がZ 7IIにはあり、とても使いやすいと感じました。僕自身がZ 5を買ったということからもわかっていただけると思いますが、本当にZシリーズはオススメです。サイズ感は絶妙でありながら、ニコンの質実剛健ぶりやダイナミックレンジの広さなど、「強さ」も引き継いでいると感じます。現像していて、ここまで自分のイメージに寄り添ってくれるカメラは他にないと思っています。これからも愛用していきます!

Tomosakiさんが使用したZシリーズ

Z 7II
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大口径Zマウントレンズの高画質を余すところなく活かし切る、有効画素数4574万画素の裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサー搭載。高画質を体感できる視認性の高いQuad-VGA有機ELパネル採用の新たな電子ビューファインダーが、ファインダーを覗いて撮る、という撮影の楽しさを喚起させる。493点※1のフォーカスポイントが撮像素子の約90%をカバーし、動きのある人物も素早く高精度に捕捉。また、EXPEED 6を2基搭載した画像処理エンジン「デュアルEXPEED 6」により、約10コマ/秒※2で最大77コマ※3までの高速連続撮影が可能となり、一瞬の表情を残すことができる。
※1 静止画モード、シングルポイントAF時。FX フォーマット時。
※2 高速連続撮影(拡張)時の最大撮影速度。
※3 SONY CEB-G128のメモリーカードを使用した場合。ロスレス圧縮RAW(L)時/12bit時。

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