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風景×Z 7II|井口晃志

井口晃志

1997年三重県菰野町生まれ。大学在学中に旅先で見た景色を少しでも綺麗に残したいと思い、カメラを購入。2018年に1人旅でフランスへ行き、世界の絶景に感動したことがきっかけとなり、本格的に風景写真を始める。現在は会社員の傍ら、休日を利用して中部地方を中心に風景写真を撮影している。

ニコン史上最高画質を誇るZマウントを採用したフルサイズミラーレスカメラ「Z 7」。その後継機である「Z 7II」は、Z 7の高い描写力を継承しながら、新たにEXPEED 6の搭載による約3倍※の連続撮影可能コマ数の実現や、ユーザーの要望に応えたダブルスロットの搭載など、信頼性と操作性が向上した。
大学在学中に旅先の景色を美しく残すためにカメラを手にし、フランス一人旅で絶景を目にしたことで本格的に風景写真に取り組みはじめた井口晃志さん。現在は会社員の傍ら、中部地方を中心に撮影活動をおこなっている。メイン機はD850だったが、大口径Zマウントの高性能、ミラーレスの数々の利点を今回のモニターで感じたという。登山することもあるというアクティブな風景写真撮影とZ 7、Z 7IIの親和性を伺った。
※SONY CEB-G128のメモリーカードを使用した場合、ロスレス圧縮RAW(L)時/12bit時。

メインで使用しているD850には満足していますが、Z 7シリーズとZマウントレンズの組み合わせはあらゆる面で素晴らしく、期待以上でした。僕は撮影時間が朝や夕方になることが多く、時間帯的に太陽が正面に入る撮影が増えてきます。そのためフレアやゴーストが出現することがあったのですが、NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sはキットレンズでありながら逆光耐性が驚くほどに高く、太陽にレンズを向けてもフレアやゴーストはほぼ出ませんでした。また、マウント径が大きくなったことで特に広角レンズは明らかに小さくなり、登山をする際にもとても楽になったと思います。ファーストインプレッションは、レンズの良さとシステムの軽さ。レンズと合わせても約1kgということは衝撃的でしたね。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
シャッタースピード 10秒 絞り値 f/4.5 焦点距離 17mm ISO 400

今回のモニターにあたり、最初にZ 7を使用し、その後Z 7IIを使用しました。まずZ 7で撮影したものからお話させていただきます。こちらは河口湖の紅葉では有名な場所で撮影した1枚。モミジの真ん中に月がある写真は見たことがなかったので、月の位置を調べ、時期を見極めて撮影に臨みました。月の位置に加えて、紅葉の色づきもよく、タイミングはとてもよかったと思います。月の明るさでもフレアやゴーストの原因になるので危惧していましたが全く出ませんでしたね。また、モミジは月の光に対して逆光で、かなり暗かったのですが、現像で持ち上げてもノイズは少なく色もしっかりと出て、レンズ性能に加えてZ 7のダイナミックレンジの広さ、センサーとエンジンの性能などを感じました。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/80秒 絞り値 f/16 焦点距離 36mm ISO 64

雲海を撮影しに行った帰り道、霧がたまっている場所があり、水滴をまとった猫じゃらしや霧の中の木のシルエットが美しいと思って車を停めて撮影しました。猫じゃらしと背後の木にピントを合わせた2枚の画像をPhotoshopで合成し、木のシルエットはボケないようにしています。霧は白飛びしているように見えるかもしれませんが、白飛びしないギリギリのところで粘っています。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
シャッタースピード 1/20秒 絞り値 f/13 焦点距離 14mm ISO 64

鳥取砂丘です。Z 7とNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの良さが詰まった1枚だと思います。ダイナミックレンジの広さ、逆光耐性、発色の良さのすべてに満足しています。周辺部まで点が点で写っており、砂をきめ細やかに描写。そして、Zマウントレンズになり光芒も美しくなったと思います。中心からスッと伸び、癖のないシンプルにきれいな光芒がとても好みです。超広角ズームであれば、あらゆる選択肢の中でNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S をオススメしたいです。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
シャッタースピード 1/13秒 絞り値 f/16 焦点距離 14mm ISO 64

愛知県の伊良湖岬で撮影しました。D850と比較すると小型軽量のため、波が押し寄せてきた瞬間に三脚ごと持ち上げ、水がかからないよう撮影したのですが、軽快に動けるため波がくるギリギリまでシャッターを切ることができてD850のときよりも攻めた写真になったと思います。また、この写真も光芒がとても美しいと思います。太陽に照らされて明るくなっている左側の波、まだ紫がかっている右側の空など、あらゆる階調がキレイですし、解像感もあり文句なしの描写力ではないでしょうか。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7II + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/80秒 絞り値 f/13 焦点距離 24mm ISO 64

ここからはZ 7IIで撮影した長野県美ヶ原の風景になります。正面に太陽が昇ってきたときに、積もった雪が風で丸くなっているのを見つけてシャッターを切りました。撮影から戻りデータを見ても、フレアやゴーストが出ているカットを探すほうが大変なほど、相変わらずの逆光耐性の高さを見せてくれました。Z 7からZ 7IIの画質面の差はなく、ダイナミックレンジの広さはやはり素晴らしいと感じましたね。美ヶ原ではNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sをメインに使用しましたが、これがキットレンズというのは本当にすごいことです。MTF(Modulation Transfer Function)を見ていたときから、Fマウントの大三元以上の性能を想像していましたが、実際に使用してみても上回っている印象です。何よりもコンパクトさが優れています。ポートレートなどでボケ味が必要などという場合はF4通しは物足りないかもしれませんが、絞り込んでの風景撮影では間違いのない選択だと思います。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7II + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1秒 絞り値 f/8 焦点距離 24mm ISO 400

シャッタースピードは1秒で、三脚を使用して撮影しています。ここで便利だと感じたのが「ローライトAF」というZシリーズから追加された暗所でのAF設定。レフ機の場合、月明かりしかないような暗所ではMFに変更し、ピント位置を少しずつずらして撮影していくことが必要でしたが、ローライトAFは精度が高いのでMFを一度も使わなかったと思います。三脚にZ 7IIを固定し、背面液晶をタッチしてAFするだけ。撮影スピードは格段に上がりました。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7II + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/100秒 絞り値 f/10 焦点距離 60mm ISO 64

木の内側のシャドウと雪の白い部分のコントラストが美しかったので撮りました。現像はすべてLightroomでおこなっています。画像処理エンジンやオートホワイトバランスが進化しているためか、色被りが少なくなり発色がよくなったという点をレタッチを通じて感じました。D850からの現像は、まず色被りを抜く作業からスタートするのですが、Z 7とZ 7IIではホワイトバランスを少し調整して自分の好みに合わせる程度。手数も減りましたし、現像がしやすかったですね。特に朝や夕方には紫被りが発生することが多く、それ抜くのは現像時のルーチンだったのです。ニコンが推奨している「自然光AUTO」で撮影していたので、それがよかったのかもしれないですね。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7II + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/160秒 絞り値 f/10 焦点距離 34mm ISO 64

Z 7とZ 7IIは細かい点でブラッシュアップされています。XQDとSDのダブルスロットになったのは大きな差。僕は少しの雲の変化や明るさも逃したくないため、同じ場所、同じ構図で撮り続けて、撮影枚数がとても多くなるのです。また、露出ブレンドやHDR撮影などを視野に入れ、さまざまな露出やピント位置などで撮ることもあり、必然的に枚数が多くなっていってしまいます。そうすると、Z 7のようにXQDシングルスロットだと物足りない部分がありますし、いざ手持ちのカードが尽きたとき、忘れてしまったときなどに、XQDの他にSDも使えれば、入手も容易のため安心ですよね。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7II + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/200秒 絞り値 f/10 焦点距離 30mm ISO 64

Zシリーズのボディー内手ブレ補正は風景撮影において有効です。歩きながら撮ったときのボツショットは減りますし、高画素機で注意すべき微ブレの発生も減った感があります。特にレリーズした1カット目、シャッターボタンを押し込むことによる微ブレを防ぐため、これまでは連写モードを使い1カット目を捨てる覚悟でいましたが、ボディー内手ブレ補正があることで、それも必要なくなるかもしれないです。登山をしながらの撮影では手持ちが増えるため、ボディー内手ブレ補正はとても助かります。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
シャッタースピード 1/3秒 絞り値 f/9 焦点距離 18mm ISO 400

提出した中では、Z 7IIとNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sの組み合わせで撮った唯一の写真です。湾曲は感じられませんし、隅の雪まで高精細に描写しています。標準ズームレンズ以上の広角で撮りたいときは必ずあるので、持っておきたい1本だと感じました。Fマウントのものと比較すると、レンズの前玉が出目金じゃなくなったことでフィルターもアダプターなしで装着できるようになった点も使いやすいと思います。ちなみに、現像は必ずするものの、明暗差がきつすぎない絵になるピクチャーコントロール「フラット」のJPEGはとても好きで、今回もZ 7とZ 7IIどちらもすぐにフラットに変更を変えました。

風景×Z 7II|井口晃志
Z 7II + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
シャッタースピード 1/100秒 絞り値 f/13 焦点距離 70mm ISO 64

トリミングをしています。階調も失われずキレイ。トリミング耐性の高さは高画素機ならではですね。この写真も太陽を入れた逆光写真ですが、このくらい太陽を入れても、EVFなら眩しくないという点はミラーレスの恩恵ではないでしょうか。僕がミラーレスへの移行をためらっていた理由にはEVFの見えに慣れないという点があったのですが、Zシリーズはナチュラルな見えでタイムラグも感じられません。僕が知っている限り、ZシリーズのEVFの美しさには他機種と比較してアドバンテージがあると思います。

美ヶ原にはZ 7IIとレンズ2本を持っていきましたが、いつもよりも小さなカメラバッグに収まり、疲労という点でも恩恵は大きいと感じました。それでいてホールド感は高く、持ちやすさもあります。レンズの逆光耐性、微ブレ、色被り、重さなど、D850で感じていた弱点はもちろん、Z 7からの細やかな改良で使いやすさが増しているZ 7II。登山などをおこないながら撮影し、フォトコンテスト用などにプリント時の解像感も必要としている僕のスタイルには、とてもマッチした1台でした。

井口さんが使用したZシリーズ

Z 7II
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大口径Zマウントレンズの高画質を余すところなく活かし切る、有効画素数4574万画素の裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサー搭載。高画質を体感できる視認性の高いQuad VGA有機ELパネル採用の新たな電子ビューファインダー、自然光下で最適なホワイトバランスが得られる自然光オート、解像感を損なわない回折補正などが、写真の隅々まで画作りにこだわる風景写真に大きなアドバンテージを生む。−3EVまで高精度なAFが可能な低照度性能、5.0段分のボディ内センサーシフト方式VR、高い防塵・防滴性、ボディ同等の操作性と堅牢性を誇る専用パワーバッテリーパックMB-N11の対応など、目まぐるしく変化する環境下での長時間撮影も想定される風景写真にも高い信頼性で応える。

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