オジロワシのつがいを見つけました。不用意に近づくとすぐに飛び立っていってしまうくらい警戒心が強い彼らを大きく撮るには、35mm換算で2000mm相当にもなるP900の超望遠レンズが威力を発揮します。これだけの超望遠域での撮影にもかかわらず、これだけの解像感を残して写し出すことができることにため息がでます。
北海道「写真の町」東川町在住。「北の自然と人の営みが接する点の美しさ」を追ってる。最近のAwards:NATIONAL GEOGRAPHIC 「Photo Contest 2015 Editor’s Favorite」、「Editors' Spotlight」、「TopShot」、「Photo of the Day」、「The Daily Dozen」など/「2014東京カメラ部10選」/他コンテストグランプリ、入賞など
樹胴の家でほっこりしているエゾフクロウ。森の中にあるもっとも存在感のある大きな老木が彼の家でした。そんな彼を画面いっぱいに写すことができたのは、P900が誇る35mm換算で2000mm相当の光学ズームのおかげでした。これだけ超望遠で写しても、羽の質感を美しく残すことができるのは、このカメラならではと感じました。また、撮影した写真にGPS情報を付加することができるので、森の中の同じ撮影場所を再訪したいときに便利です。
森の中できねずみ(エゾリス)に出会いました。俊敏に走り回る彼らを超望遠レンズで追いかけるのは至難の業ですが、超望遠ズーム時に見失った被写体を、ワンボタンでズームバックして捉え直すことができるクイックバックズームボタンを使うことで、ファインダー内から見失ったエゾリスを再度捉えやすくなりました。そして、バッテリーとメモリーカードを含めても約899gという軽さが小動物を追いかけるカメラの取り回しをいっそう良くしてくれました。「重い荷物を持って森に出かけたくはないけど、森で出会った小さな動物たちを撮りたい!」という期待に応えてくれるカメラでした。
森の中で木の実をほおばるエゾリス。朝食でしょうか。暗さがまだ残る森の中でこれだけの超望遠での手持ち撮影なんてあきらめてしまいそうですが、元気に走り回るエゾリス相手にそんなことを言ってはいられません。P900に採用されているデュアル検知光学VR「高性能手ブレ補正」は、こういった場面で非常に役立ちます。レンズシフト方式で5.0段分もの補正効果があるので、薄暗い森の中というだけでなく、逆光という厳しい条件下でも手ブレを目立たせずに写すことができました。
キタキツネの恋の季節真っ只中、仲良く昼寝をするつがいを見つけました。地面と雪の下の間にできた空間を走り回る野ネズミの足音さえ聞き分ける耳を持っている彼らを撮影するときは、できるだけ静かにしたいものです。シャッター音が小さいP900での撮影では、そんな心配が無用でした。寒い中でずっと待っていると心細くなってくるのがカメラのバッテリーですが、P900はMicro-USB充電ができるので、大容量のモバイルバッテリーがあれば安心。キタキツネがすーすーと寝ている間はカメラを三脚に乗せたまま充電、もぞもぞ動き出したらすかさずカメラを構えます。このとき、カメラの電源を入れたときにあらかじめ設定しておいた焦点距離へすばやく切り換えられる「ズームメモリー」を設定しておくことで、画角を作り直す手間がなくスムーズに撮影を再開することができました。
どこへ行くのでしょうか。雪原のはるか遠くを駆けるキタキツネを見つけました。手持ち撮影ですが、レンズシフト方式で5.0段分の補正効果があるデュアル検知光学VR「高性能手ブレ補正」機能が強烈に手ブレを防いでくれます。また、5段分速いシャッタースピードを使用したときと同じ防振効果を得られるおかげで、勢いよく駆けていくキタキツネをしっかりと写し止めることができました。小型・軽量のカメラにこのような機能が備わっているということにおどろくばかりでした。
小さなコガラの羽毛に目が釘付けになりました。35mm換算で2000mm相当の超望遠での撮影にもかかわらず、羽毛一本一本を写し出す鮮鋭感に驚かされました。枝から枝へ飛び回るコガラの羽毛をここまで写し出すことができたのは、P900に採用されているレンズシフト方式で5.0段分の補正効果があるデュアル検知光学VR「高性能手ブレ補正」機能と約899gという軽さのおかげだと強く感じました。
小鳥たちの餌場で乱暴者のように振る舞うことが少なくないヒヨドリ。憎たらしく見えることもあるのですが、35mm換算で2000mm相当の超望遠で撮ってみると、なかなか美しい羽毛をしていることに気づかされます。これだけの望遠でも美しく撮ることができるのは、望遠端でも開放F値6.5という明るい大口径レンズのおかげです。望遠倍率を高くするばかりではなく、高い望遠倍率でも美しく写すということをこの小さな筐体で実現していることにおどろくばかりでした。
昨晩の嵐によるうねりが残る海岸で過ごすオジロワシ。不用意に近づくとすぐに飛び立っていってしまうくらい警戒心が強い彼らを大きく撮るには、P900の超望遠レンズが威力を発揮します。オジロワシの背後で大きく波しぶきが上がっても、P900のAFは迷うことなくオジロワシにピントを合わせ続けてくれました。約899gという軽さですから、手軽に超望遠撮影をはじめるには最適のカメラだと思います。
35mm換算で2000mm相当の超望遠で撮るオオワシの顔。これまでじっと見たことがあまりなかったクチバシの質感、羽毛一枚一枚や瞳の模様までしっかり見える解像感に驚きました。レンズシフト方式で5.0段分の補正効果があるデュアル検知光学VR「高性能手ブレ補正」に加えて、大きなブレを高精度に補正する「ACTIVEモード」、そして望遠端でもF6.5という明るいレンズが超望遠での手持ち撮影をしっかりサポートしてくれました。
赤紫に焼けた空に美しいシルエットを見せてくれたオオワシ。ずいぶんと離れていたのですが、35mm換算で2000mm相当の超望遠レンズのおかげで焼けた夕空を背景に撮ることができました。望遠端では結像が甘くなるのではないかという心配をしていたのですが、撮ってみるとオオワシのシルエットは見事にクッキリ。P900にそんな心配が無用だということを思い知らされました。強烈な手ブレ補正機能と望遠端でもF6.5という明るいレンズが、薄暗くなってきたところで活躍してくれた一枚になりました。