2024年8月1日 から 2024年10月31日まで開催した
「東京カメラ部10選U-22フォトコンテスト2024」へ
たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
素晴らしい作品の中から選ばれた入賞作品と、
入賞者のコメントをここに発表いたします。
夏。ここはモエレ沼公園。数羽の鳥が一斉に羽ばたく瞬間、私は反射的にシャッターを切った。シャッターを切る直前までの私は、あたたかな陽光と澄んだ空気に包まれ、ただ漠然とその場に立ち尽くしていただけであった。狙いを定めたわけでも、構図を練っていたわけでもない。それでも、その偶然の瞬間がレンズを通して形を成すと、それは誰も見たことのない唯一無二の世界を映し出す作品へと昇華されていったのだ。
1月の岐阜県、下原ダム。朝日で空は明るく、まだ麓は暗かった。露出は暗い麓に合わせ、意図的にハイキーに設定して空と雪は白飛びするギリギリまで持ち上げた。基本的に白飛びはタブーだ。しかし、ブラックミストフィルターを使用することで光源が拡散され、幻想的な雰囲気に。結果、現実と幻想が溶け合い、現代的な写真表現として撮影できたと思う。
私にとって3度目の撮影。やりたいことが多く、たくさんの小物を持っていった。7月中旬、浜辺と白いワンピース、定番の組み合わせ。白いワンピースも海も砂浜も見えていないが、レース越しに2人の視線が交差しているのがお気に入りの一枚。
お散歩好きな彼女と、まるで天国のような花の海を歩いた日。雲が流れる秋空と、咲き乱れる秋桜、花々から空を歩くように伸びる靴が美しく、夢中になってシャッターを切りました。風の心地よい昼下がり。やわらかな光、秋の持つノスタルジックな雰囲気を、絵画のように切り取れた一枚です。
カナダ最大の都市・トロントの金融街を、国旗と共に仰ぎ見る。春の街に冷たい雨を降らせる低い雲にあと少しで届きそうな巨大さは、文字通り”摩天楼”の名にふさわしき迫力だ。日本の大都市とは成り立ちの異なる新大陸の都市特有の、ごく狭い区画に密集した高層建築の姿は、ここが異国であることを沸々と実感させてくれた。