2023年8月24日 から 2023年10月31日まで開催した
「東京カメラ部10選U-22フォトコンテスト2023」へ
たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
素晴らしい作品の中から選ばれた入賞作品と、
入賞者のコメントをここに発表いたします。
高く手を掲げる彼女は、何を想い、何が見えているのか。彼女の心に想いを馳せながら、撮影した写真です。多重露光で水面ときらきらを重ねることで、溢れるような想いを表現しています。“この想いが溢れる前に私の心を捕まえておいてよ。って、潤んだ君の瞳には世界の何が見えてるの。僕はきっと一度死んで生まれ変わってもわかりやしないよ。だって君は世界の中心に産み落とされた人、僕は世界の片隅に落っこちてた人なんだから”
阿蘇の噴火で流れた火砕流が作り出した、一面に広がる波打つ大地。荒波のように連なる丘陵の中で、一本の木が堂々と立ち尽くしていた。悠久の大自然の中で、小さくも力強く生きる木の英姿は、正に「威風堂々たる姿」そのものであった。
くじゅう連山の冬に霧氷と雲海が出た日に撮った1枚です。手前と奥に流れる雲海が一面を埋め尽くすタイミングを待ち、手前に霧氷を入れ、一面を埋め尽くす雲海で幻想的な世界観を出すことを意識しました。
お気に入りの散歩コース、鴨川デルタ。8月の暑さが少し和らいだ夕刻、鴨川を散歩していると川辺に発生している藻を見つけた。覗き込むと中には気泡がいくつも閉じ込められており、まるで小さな宇宙のようだと感じた。少し角度を変えるだけで様相を変える藻に魅了され、夢中になって撮影していた。
赤ワンピの女性が白銀の世界を歩んでゆく情景を写真に仕上げた。真っ白な世界に進出色である赤色の被写体を置くことで存在感を引き立たせる様に工夫した。撮影地は桜で有名な埼玉県元荒川の桜並木。居住地は関西であるがイメージした景色を撮るため関東地方の天気予報に雪マークが点るとすぐさま夜行バスのチケットを確保し撮影の旅に出た。現地は白銀の世界に包まれており頭に思い描いた情景を再現し黙々とシャッターを切った。
8月の終わり、海岸沿い。落ちかける太陽の光が水平線から力強く差していた。夏に背を向け、飛び立つ後ろ姿を、咄嗟にシャッターを切って捉えた。その一瞬が、この写真と共に、強く、儚く、美しく記憶に残った。
東の空に昇ってきた満月を眺めていた時に二羽のコハクチョウが丁度その前を通り過ぎていった。純白な白鳥、少し冷たい風、昇りたての少し赤い月。花は無いがまさしく花鳥風月。自然の美しさをしみじみ感じる一瞬であった。