2021年09月16日 から 2021年11月16日まで開催した
「東京カメラ部10選U-22フォトコンテスト2021」へ
たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
素晴らしい作品の中から選ばれた入賞作品と、
入賞者のコメントをここに発表いたします。
2021年の秋、風が強く寒い日の夜中に撮影した一枚。ラッパ吹きの人形とその先に輝くオリオン座がとても印象的だった。フォーカスを人形に合わせたことで、人形だけでなく星も際立つ写真になったと思う。
撮影地は大分県の真玉海岸。干潮時には海岸に風と波によって作られた美しい砂の曲線が浮かび上がる。海岸を見渡せる丘の上から望遠レンズで撮影して、奥行きのある幻想的な作品にした。また、視点を少し未来に向け、砂浜に立つふたりのこれからが光に照らされた方へ続いていくさまを表現した。
この日は曇りから晴れの予報だった。その通りに空の様子は好転し、稜線が見えた瞬間にシャッターを切った。すると、雪が月明かりを反射し、夜に煌めく穂高岳を雲の額縁構図で収めることが出来た。私の想像を遥かに超えたこの景色はこのあとすぐ雲が変化して一枚しか撮影できていなかった。山の後ろで輝く綺麗な星たちを一緒に収められたのもポイントだ。
昔から人々を見守ってくれた日本の象徴、東京タワー。コロナ禍でもいつも変わらず東京タワーは輝き続ける。青く煌めく六本木のイルミネーションと一灯の紅の灯火が人々の心を灯してくれるような、そんな優しく温かい作品となった。
ダリの「記憶の固執」やマグリットの「心の琴線」、そして海外グラフィックアーティストの作品に着想を得て制作した。完全にバランスの取れた美しい風景を目指した作品ではあるが、それと同時に非現実性、浮遊感の演出を試みた作品となっている。月、雲を纏う木、大地の三要素をバランスよくまとめるのは非常に難しかったが、スクエアフォーマットを用いることによって安定した構図に仕上げられたと自負している。
長い旅路の途中、関東平野の水場に降りたウズラシギ。シベリアよりオーストラリアまで、その旅路はおよそ1万キロにも及ぶ。時には数千キロも無着陸で飛ばざるを得ない、他の脊椎動物にはこなし得ない離れ業。その小さな体には、生き抜くための戦略が詰め込まれているんだね。燃料補給を終えると、少しばかり羽繕いをした。その振動が、静かな水面に伝わっていく。もう、目的地についている頃だろうか。
イチョウにギリギリまでカメラを近づけて日の丸構図のデメリットの1つである左右上下の無駄なスペースをなくすことで、主題である女性をより引き立てられるようにした。また、物語性のある作品にするために女性にイチョウの落ち葉を青空に向かってばら撒いてもらうことで、前景のイチョウと繋がりを持たせ、未来への想いを綴ったタイムカプセルのように女性から何かメッセージを発信しようとしているシーンを表現した。